難聴者にとってのコロナ禍におけるマスクの問題

常にマスクを着用する生活になって以降、人の言葉が聞き取り難くなったと同時に、私の言葉が相手に届いていないときもあります。
聞こえるようにはっきり話す一方、大きな声を出すだけで感染を広げる原因になり得る最近は、首を振るだけで「はい」か「いいえ」を済ませるときもあります。
聞き取り難いだけなら、このような対応で済んでも、口の動きで言葉を読み取る人もいる難聴者は、マスクの着用によってできなくなっている現状があります。
日々の生活の中で、ある程度話している内容を予測し、困難を回避している人もいる中、複数で会話すると、誰が話しているのかさえわかり難くなります。
こんな状況が続いた結果ストレスが溜まり、会話が減ってしまった人もいます。
そんな難聴者の人たちのために、すぐにできることがいくつかあります。
難聴者は話しかけられていることに気づかないこともあり、特に口元が見えないマスクの着用時は、話していることすらわかり難いものです。
難聴者の肩を叩き、自分に注意が向いたことを確認したあと、話し始めましょう。
聞き取り難いカ行とサ行、タ行、ハ行は、最も大切なはっきり、ゆっくり話すことを特に意識し、活舌よく話しましょう。
難聴者の視界に入るように正面に立って話すと、話している相手がわかりやすくなり、集中して聞けます。
表情が見えないと不安になる人もいるため、できるだけ目線を合わせると、よりよいでしょう。
言葉が通じなくても、伝わることがあるように、難聴者にも積極的にジェスチャーを交えて会話してみましょう。
紙とペンがあれば、筆談でもよいうえ、スマホにある、語りかけるだけで文字にできる機能やアプリも活用してみましょう。
コロナ禍において導入が進んでいるうえ、より円滑にコミュニケーションできる、指で指して意思表示する「コミュニケーションボード」が、コンビニや役所などの公共の場にあります。
補聴器をつけていなければ、一見しただけでは健常者と見分けがつかない難聴者は、ほかの障がい者よりとても気づき難いものです。
聴覚障がい者のシンボル「耳マーク」つけている人を見かけたら、できる範囲で手助けしてあげましょう。
コロナ禍において、障がい者に限らず健常者も多くの悩みを抱えているように、マスクにも問題点があるでしょう。
悩みや問題がある中、多くの人と助け合いながら、よりよい世の中になっでほしいものです。