猫の先生

赤ペンを担いだ猫ある大雨の日だった我が家に赤ペンを担いだ猫がやってきたピンポンと音がしたので玄関の扉を開けてみると黄色い雨合羽を着た猫が立っていたのだ。
雨合羽の帽子をすっぽりかぶった茶トラの猫猫の良い住環境をチェックしているものですねねねそんな風に慌てる私の足元をするりと猫が通り過ぎると雨合羽の帽子を脱いだ猫に私はちょっと待ってねと言って大急ぎでタオルを持ってきた。
雨に濡れた猫をタオルで拭いてやると猫はゴロゴロと喉を鳴らしたでは早速猫ちゃんの状態からチェックさせて頂くにゃそう言って猫はスタスタとリビングに歩いて行く猫はうちの苦労を見つけると近寄ってボソボソと何か言った。
黒は黒でニャムニャムと何か答えている猫は井戸端会議をするそうだがこんな感じなのだろうか黒の答えを聞いた猫はふむふむと言って手帳のようなものに赤ペンを走らせた。